天神・博多駅方面へ行く人が周辺の駐車場に車を停め、公共交通に乗り換えると、駐車料金が12時間で最大500円になります。特典として、乗車人数分の片道(帰り)乗車券も受け取れます。この記事では、対象駐車場と、それぞれの駐車場から天神・博多駅へ電車やバスで行く方法を紹介します。
フリンジパーキングとは
フリンジパーキングは、都心の周辺部(フリンジ)の駐車場でマイカーを受け止め、都心循環BRTなどの公共交通に乗り換えて目的地まで行ってもらう福岡市の取り組みです。都心部の交通混雑を和らげることを目的に、福岡市、We Love 天神協議会、博多まちづくり推進協議会が実施しています。
天神・博多駅方面へ行く人が対象で、割引処理をすると駐車料金が12時間で最大500円になります。天神地区では2019年3月から、博多駅地区では2023年4月から通年で実施しています。
特典として、乗車人数分の片道(帰り)乗車券がもらえます。天神地区では福岡市観光案内所(天神)の窓口、博多駅地区では博多駅総合案内所の窓口で受け取れます。乗車券の種類は駐車場によって異なり、天神地区で地下鉄を使って行き来できる対象駐車場は、グランドパーキングと舞鶴公園第4駐車場だけです。
対象駐車場の周辺にはシェアサイクル「チャリチャリ」のポートもありますが、フリンジパーキング利用者への割引はありません。
利用の流れ
行きは、対象駐車場に車を停めてから、駐車券を持って駐車券割引所へ行きます。割引所で駐車券の割引処理をしてもらいます。
帰りは、出庫するときに駐車券を精算機へ入れると、割引後の料金になります。
天神北フリンジパーキングは駐車券を使わない事前予約制のため、流れが少し異なります。くわしくは「事前予約の試行」の見出しで説明します。
対象駐車場の一覧(2026年10月1日時点)
全日が対象となるボートレース福岡第1立体駐車場、アキラパーキング、舞鶴公園第4駐車場、天神北フリンジパーキングは、天神に行く方が対象で、このうち天神北フリンジパーキングは事前予約専用です。グランドパーキングは平日だけが対象で、天神と博多のどちらに行く方も利用できます。
片道乗車券は、ボートレース福岡第1立体駐車場、アキラパーキング、天神北フリンジパーキングがバスだけ、グランドパーキングと舞鶴公園第4駐車場がバスまたは地下鉄です。
| 駐車場 | 対象日 | 行き先 | 片道乗車券 |
|---|---|---|---|
| ボートレース福岡第1立体駐車場 | 全日(割引除外日あり) | 天神 | バス |
| アキラパーキング | 全日 | 天神 | バス |
| グランドパーキング | 平日のみ | 天神・博多 | バス・地下鉄 |
| 舞鶴公園第4駐車場 | 全日 | 天神 | バス・地下鉄 |
| 天神北フリンジパーキング | 全日(事前予約専用) | 天神 | バス |
※この一覧は、2026年10月12日時点の福岡市公式サイトの情報をもとにしています。
各駐車場から天神・博多駅への行き方
バス停の名前は福岡市の案内によるもので、系統番号や乗り場の地図は天神地区のバス案内PDFにまとめられています。地下鉄の案内は天神地区の地下鉄案内PDFで確認できます。
ボートレース福岡第1立体駐車場から天神へ

収容台数は1,083台で、ボートレース福岡の来場者と共同で利用します。営業時間は7:00〜22:30で、全日が対象ですが、割引は入庫した日の当日に限られます。割引除外日があり、最新の除外日は福岡市公式サイトで確認できます。もらえる片道乗車券はバスだけで、地下鉄は対象外です。
天神までの手段はBRT・路線バス・シェアサイクルで、歩く場合は約15分、バスの乗車時間は約5分です。行きは「福岡市民ホール北口」からBRTで「天神ワンビル前(7)」へ向かうか、「那の津口」から路線バスで「天神ワンビル前(7)」または「天神大丸前(4)」へ向かいます。帰りは「天神ソラリアステージ前(2A)」からBRTで「福岡市民ホール北口」へ向かうか、「天神ソラリアステージ前(2B)」または「天神高速バスターミナル前(1A)(1B)(1C)」から「那の津口」へ向かいます。

アキラパーキングから天神へ

アキラパーキングは福岡市中央区長浜3丁目15にあり、一般利用者と共同で使う200台の駐車場です。24時間営業で、天神へ行く方は全日、入庫後12時間まで対象になります。通常料金は1時間200円、入庫後12時間まで最大700円で、もらえる片道乗車券はバスだけです。
天神までの手段は路線バス・シェアサイクルで、バスの乗車時間は約10分です。行きは「港一丁目」から「天神大丸前(4)」へ向かい、帰りは「天神高速バスターミナル前(1B)」から「港一丁目」へ戻ります。

グランドパーキングから天神・博多駅へ

グランドパーキングは一般利用者と共同で使う381台の駐車場で、24時間営業です。2026年5月1日から土日祝日は休止しているため、平日だけが対象です。天神と博多のどちらに行く方も入庫後12時間まで利用でき、片道乗車券はバスまたは地下鉄です。
天神までの手段は地下鉄・BRT・路線バス・シェアサイクルで、歩く場合は約14分です。地下鉄は七隈線の「渡辺通駅」から「天神南駅」まで約1分で、バスの乗車時間は約7分です。バスで行くときは「渡辺通一丁目(A)」から「天神ソラリアステージ前(2)」または「天神高速バスターミナル前(1)」へ向かいます。帰りは「天神大丸前(4B)(4C)」から「渡辺通一丁目(B)」へ向かうか、「天神ワンビル前(7B)(7C)」から「渡辺通一丁目(B)(C)(F)」へ戻ります。
博多駅へ地下鉄で行く場合は、七隈線の「渡辺通駅」から「博多駅」まで約5分、または「櫛田神社前駅」まで約3分です。博多駅地区のバス案内PDFでは、バスの乗車時間は約8分と案内されています。行きは「渡辺通一丁目(C)」から「博多駅前(F)」または「博多駅前(E)」へ向かい、帰りは「博多駅前(A)(B)(C)」から「渡辺通一丁目(A)(F)(D)」へ戻ります。博多駅方面に行くときの割引処理は、博多駅総合案内所で行います。

舞鶴公園第4駐車場から天神へ

舞鶴公園第4駐車場は、一般利用者と共同で使う277台の駐車場です。営業時間は4月1日〜9月30日が5:30〜21:00、10月1日〜3月31日が6:30〜21:00で、出庫は24時間できます。天神へ行く方は全日、入庫後12時間まで対象となり、片道乗車券はバスまたは地下鉄です。
天神までの手段は地下鉄・路線バス・シェアサイクルで、歩く場合は約20分です。地下鉄は空港線の「赤坂駅」から「天神駅」まで約2分で、バスの乗車時間は約10分です。バスで行くときは「赤坂門」または「赤坂門(大正通り)」から、「天神証券ビル前」「天神福銀本店前」「天神大和証券前」のいずれかへ向かいます。帰りは「天神ビジネスセンター前」「天神新天町入口」「天神協和ビル前」のいずれかから、「赤坂門」または「赤坂門(大正通り)」へ戻ります。

天神北フリンジパーキングから天神へ(事前予約専用)
天神北フリンジパーキング(旧ボートレース福岡第4駐車場)は、福岡市中央区那の津2丁目2にある150台の駐車場で、2026年10月1日から事前予約専用のフリンジパーキングとして使われています。利用時間は7:00〜22:30で、天神へ行く方は全日利用できます。もらえる片道乗車券は西鉄バスだけで、地下鉄は対象外です。
予約は、福岡市の委託を受けたアキッパの予約特設ページから1日単位で行います。予約するときに2,000円をオンラインで支払い、利用日のうちに天神で割引処理をすると500円になります。駐車場で駐車券を受け取ったり精算したりする手続きはなく、予約のときに登録した車でしか利用できません。
車の大きさは長さ500cm以下・幅190cm以下で、高さの制限はありません。入口は歩道を横切って入る形で、段差と傾斜があるため、車高の低い車は注意が必要です。利用時間外は出庫できず、いったん出庫すると再び入ることはできません。
割引処理ができる場所
天神地区
天神地区の割引所は、福岡市観光案内所(天神)の窓口と、ライオン広場のセルフ割引処理機の2か所です。福岡市観光案内所(天神)は福岡市中央区天神2丁目1-1 ライオン広場内にあり、利用時間は9:30〜19:00、12月31日〜1月1日は休みです。窓口では、割引処理と片道乗車券の受け取りができます。
セルフ割引処理機の利用時間は5:00〜24:00で、できるのは割引処理だけです。福岡市観光案内所(天神)の窓口とセルフ割引処理機は隣り合っています。
天神北フリンジパーキングは駐車券がないため、観光案内所の中とライオン広場に置かれた専用のタブレットに、予約画面に表示されるQRコードをかざして自分で割引処理をします。バスの片道乗車券は、処理の完了画面を観光案内所の窓口で見せると受け取れますが、窓口の営業時間外は受け取れません。
博多駅地区
博多駅地区では、博多駅総合案内所で割引処理と片道乗車券の受け取りができます。割引処理にはセルフ処理も含まれ、利用時間は8:00〜19:00、年中無休です。博多駅総合案内所で割引処理ができるのは、グランドパーキングの駐車券だけです。
利用するときの注意点
割引処理は、入庫した日のうちに割引所の営業時間内に行う必要があります。時間内に処理しなかった場合の返金はありません。対象となるのは最大12時間までの駐車で、12時間を超えると追加料金を徴収される場合があり、ほかの割引とは併用できません。
割引処理をすると、ボートレース福岡第1立体駐車場・グランドパーキング・舞鶴公園第4駐車場の駐車券には「フリンジ割引」と印字され、アキラパーキングの駐車券には穴が開きます。印字や穴がないまま精算すると通常料金になります。駐車券を折り曲げたり、水にぬらしたり、スマートフォンや交通系ICカードと重ねたりすると、磁気不良で割引が無効になる場合があります。精算機の不具合などで返金を受けるときは、領収書が必要です。
悪天候などの緊急時には、サービスが休止されたり、内容が変わったりすることがあります。対象駐車場や利用日時も変わることがあるため、福岡市は利用前に最新情報を確認するよう案内しています。
事前予約の試行(2026年10月から)
2026年10月1日から2027年3月31日まで(予定)、天神北フリンジパーキングで、スマートフォンなどから事前予約できるサービスを試しに行っています。予約すると駐車場を探さずに確実に停められ、支払いはオンライン決済のため現金はいりません。予約にはアキッパの会員登録(無料)が必要で、予約特設ページから当日を含めて14日先まで予約できます。
予約するときは割引前の2,000円で決済し、利用日のうちに割引処理をすると駐車料金が500円になります。割引処理をしなかった場合は2,000円のままで、利用日を過ぎると処理できません。特典は、乗車人数分の西鉄バスの片道乗車券です。
利用の流れは、スマートフォンで予約して駐車場に車を停め、公共交通機関などで天神へ移動します。福岡市観光案内所(天神)で割引処理と片道乗車券の受け取りを済ませ、帰りは公共交通機関などで駐車場へ戻って、そのまま出庫します。出庫のときに駐車場で支払う必要はありません。予約の変更やキャンセルはアキッパの規定によるもので、観光案内所では受け付けていません。
2026年の主な変更
2026年3月31日に社会実験が終わり、12時間の最大料金が300円から500円になりました。同じ日に、セシオパーク大名はフリンジパーキングを休止しました。
舞鶴公園第4駐車場は、2026年4月13日から駐車できる枠を増やしました。グランドパーキングは、2026年5月1日から平日だけの運用になりました。
住吉パーキングとボートレース福岡第3駐車場は2026年9月30日をもってフリンジパーキングを休止し、翌日の10月1日から、天神北フリンジパーキングでの運用が始まりました。
よくある質問
Q. 割引後の料金と対象時間はどのくらいですか?
A. 割引処理をすると、駐車料金は12時間で最大500円になります。12時間を超えると、追加料金を徴収される場合があります。
Q. 割引処理はどこで何時までできますか?
A. 天神地区では、福岡市観光案内所(天神)の窓口が9:30〜19:00、ライオン広場のセルフ割引処理機が5:00〜24:00です。博多駅地区では、博多駅総合案内所が8:00〜19:00に利用できます。
Q. 土日祝日に使える対象駐車場はどこですか?
A. 全日が対象なのは、ボートレース福岡第1立体駐車場、アキラパーキング、舞鶴公園第4駐車場、天神北フリンジパーキングです。天神北フリンジパーキングは事前予約が必要で、ボートレース福岡第1立体駐車場には割引除外日があります。グランドパーキングは平日だけが対象です。
Q. 博多駅へ行くときに使える駐車場はどこですか?
A. 博多駅方面へ行く人が対象となる駐車場は、グランドパーキングです。割引処理は博多駅総合案内所で行います。
Q. どのような片道乗車券がもらえますか?
A. ボートレース福岡第1立体駐車場、アキラパーキング、天神北フリンジパーキングではバス、グランドパーキングと舞鶴公園第4駐車場ではバスまたは地下鉄の片道(帰り)乗車券がもらえます。乗車人数分を受け取れます。
Q. 事前予約はできますか?
A. 天神北フリンジパーキングで、2026年10月1日から2027年3月31日まで(予定)事前予約サービスを試しに行っています。アキッパの予約特設ページから、当日を含めて14日先まで予約できます。